米国の建設ラッシュは海外の投資家が牽引

米国は移民の国。第二次世界大戦以降、10年単位で原則10%の人口を移民者として新規に受け入れてきました。日本が人口減少する中で、米国では2004年時には2億9千人だった人口は2014年には3億2000万人にまで膨れ上がっています。
皆様はEB5と言う移民ビザをご存知でしょうか? ここ数年、目覚ましい数で移民を増やしている移民手法です。1990年、政府が景気回復の為に海外マネーで米国内での雇用を生む策として法案を通過した移民法です。原則的に都市部では$1million、郊外・失業率が高いエリアでは$500,000以上の投資で10名以上の雇用を、投資後2年以内に産ませることができれば永住権を取得できるという移民法です。

大規模開発の資金源はEB5出資者

ニューヨーク州で過去最大の建設開発プロジェクトは、約1,200人の中国投資家によって約$600million(約720億円)の資金投下によって成り立ち、ほとんどの投資家は米国移民の切符を夢見ての投資をしました。
サンフランシスコ市の新規プロジェクトは約$250m(約300億円)の投資で1200ユニットの複合住宅を開発中。さらにNY州のBrooklyn Berkley Center開発は$250m(300億円)と全米主要都市で相次ぐ建設投資ラッシュの多くが、このような海外マネーです。

米国の人口の受け入れペースはEB5が加速化

今の比率で米国人口増加が推移されれば10年間で3200万人。1年で320万人。通常他の様々な永住権移民ビザは、年間の上限枠目標を設けているが、EB5の場合は特にありません。2014年9月期には年間上限枠の1万1千件(想定では超えている)を認可。この数はこの数年で倍増してきました。この事実は就労での永住権・結婚・くじ引き等の他の移民手段が厳しくなり、取得までの期間が長くなる傾向になっていると言えます。
しかも、通常の移民ビザは約1年から5年ほどかかりますが、 EB5の場合は1年足らずが平均取得時間で、その確率は80%と言われています。

2009年以降

建設・開発の雇用者が承認された

リーマンショック以降、過去には認められていなかった建設業界の雇用者(日雇いでも)が2009年度から認められることで、主に中国マネーがドル転になるケースが目立っています。
日本の中小規模のデベロッパー(オーナー会社・個人)の方々の米国ドル転換もここに来て目立つようにもなりました。是非さらに頑張っていただきたいと思います。
弊社では新規開発プロジェクト立案・参加の支援、
EB5移民ビザの申請代行支援をいたしております。
 
2014年12月18日 J-Weekly 1151号 広告より