Contents1 〜 どうやって決まる?事業、資産の価値 〜1.1 1、資産で算出1.2 2、キャッシュ/将来の収益予測1.2.1 M&Aの基本評価価値はキャッシュを生む力1.3 売上—原価—営業経費=営業利益1.4 3、暖簾 “のれん” 1.5 4、ホームページ/情報アクセス件数/ ITの価値 〜 どうやって決まる?事業、資産の価値 〜 事業を買い取りたい。買収後、自社の理想の経営をして成長させたい。 事業の基盤を買い取り、効率的に米国事業を立ち上げたい。 会社、店舗、飲食店、資産を売りたい。売って引退したい。 様々な希望や考えがあることと思います。では一体、買収・売却の価値 はどのよう想定し、決まるのか?上場会社であれば時価総額で単純に決まるものの、中小事業、個人事業等の資産価値はどうきまるか?昨今代表的な算出方法と日常の決定要因を見てみましょう。 1、資産で算出 不動産、工場、倉庫であれば周辺の市場の対比価格により比率で割り出すことが一般的です。 では、会社のある資産、事業はどのように算出されるのでしょう? 資産は基本的に会社の財務諸表にのっている購入時の価値から、月日に償却された額を引いた値がBook Value となり、それ以上の価格で買い取られればその額は“のれん”代となります。 例1)製麺機を$30,000で5年前に購入/償却後現在のBook Valueが$20,000で、その製麺機が非常に人気のラーメンの麺(ブランド化)を作り、売上・利益を生んでいる。人気があり、$45,000で売れればその“のれん”代は$25,000となり、機械の購入は$15,000の利益が生めたと言えます。(その間の維持費は除外) 例2)会社で20年前に倉庫/製造拠点を買収。事務所家屋、倉庫、製造ラインを増設、向上。これを含む、資産を含めて会社を売りたい。 このような場合は、不動産と倉庫は市場の対比で割り出し、製造ラインは次の2の解説、運営費/将来現金を生める算出で評価を割り出します。 2、キャッシュ/将来の収益予測 製造業、メーカー、店舗(飲食店)の買収・売却の多くはこの算出ケースが大半を占めるます。勿論、商品・ブランド・有名店舗であれば”のれん代”がその上にのってきます。要は営業をする上でどの程度利益が出ているか?売上―原価―営業経費=営業利益です。 金利や有利子負債等、面倒な計算もありますが、単純には『どの程度利益/現金が埋めているか』が重要です。この営業利益が過去3~5年安定・成長していることを前提に、来年度(先2~3年)、例えば平均利益が、$80,000前後であれば、その5~20倍の価値が出ます。約$480,000~$1.6mとなります。この値幅は市況、のれん代、需給、景気に等様々な要因によって左右されます。 M&Aの基本評価価値はキャッシュを生む力 売上—原価—営業経費=営業利益 年初に和食・寿司店で、売上年商$1.5 m(1日平均$3,500)、利益$100,800の店舗が、$495,000で売買されました。倍率約5倍です。ただ、オーナーは改築費/ローンなどが約$120,000残ってたので実際の益は$375,000となります。約18年経営しこの額が退職金となったと言うことになります。 売却を考えるのであれば、約1~2年で売却予定を作り、収支を作り上げることをお勧めいたします。 買収する側はその逆です。隙を狙って”悪いであろう”と主張して安く購入する案を立てる。 3、暖簾 “のれん” “のれん代”は買い手と売り手とで売買価値の差が出る最大のポイントになります。財務上で計算ができる価値からかけ離れ、破格値で買収/売却が決まるケースは、この“のれん代”が殆ど占めていると言えます。 TIME…