コロナ禍のアメリカ。どの程度自由に行動ができるのか?

アメリカで新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない事は日々の報道で既にご存知であるが、その実情は各州によって様々な傾向がある。最近では全米で一日に7万人を超える新規感染者数が報告されているが、国民にはその数は然程気にされていない。

アメリカ在住の赴任者、日系人はどのような生活や行動を日々とっているのか?
米国では連邦、州単位、郡、市単位で法律が制定されているので、まずは明確な規律が定められ、それに準じて皆行動している。昨今の情勢においては、飲食店や小売りの運営の規制は市と郡単位。生活規制(外出/マスクの着用等)は州単位、生活助成金・還付金は連邦政府が決めている。(失業保険の助成は州の労働局が補填するケースもあり。)
日系人(アメリカ赴任者)が多く在住している地域は、一般的に全米平均で所得が高い地域なので、コロナウィルスに関する規制は大部分のエリアで同程度と言えよう。会社出勤(リモートワーク)、マスク、学校、買い物(スーパー入店制限)、エクササイズ等々。
本当に不要不急の行動は行なっていないように見受けられる。

問題はその地域(全米平均で所得が高い地域)を取り囲む平均所得層地域と低所得地域である。南カリフォルニアではロサンゼルス/サンディエゴ近郊の郡、サンフランシスコベイエリアの周辺の郡、同様にNY市, テキサス州ーオースティン、シカゴ、シアトル、ポートランド、ラスベガスなど主要都市周辺の郡での感染拡大が広がっている実情。マスクをせず飲食や娯楽を楽しんだり、大人数で集うような光景が見られる。
” 米国民の貯蓄 ” に対する概念と似ており、『 貯金(規制)をする 』というより、『 使う 』。
『 with Coronavirus 』というより、『 感染したらそのあとに考える 』的な米国人特有な楽観思想が漂っているように見受けられる。

ここにきて経済は L や U 字ではなく、V 字回復という勢いがさらに国民を楽観的にさせている。