米国赴任 – ビザ取得後/帰任後の傾向 –

米国赴任では、L、Eビザで滞在されている方が殆どだと思います。
Lビザは、L1A で2年-2年-2年、2年毎更新の計6年間、または L1B の2年-2年-1年(1年-2年-2年)の5年が満期。
Eビザは、同じく5年。事業が継承されている以上は半永久的に5年毎に更新が可能。
また、現地雇用の日系人を雇用する際に、Hビザを活用するケースもありますが、最長6年で、初期の取得はクジ引きにあたる確率で申請をして、審査が大変困難になっています。
ただ、Hビザ は L や E と異なり、転職ができるので、雇用主側には苦労して取得が出来ても、その社員が退職をしてしまうリスクがあるのが事実です。

<赴任中、帰任後、希望や思い>

– 駐在中に離職を考える。
– 帰国後に計画的に退職(定年含)、転職をする
– 帰国後に期待した職場・職務では無かった為に転職登録後機会を待つ。
– 米国での職務の雰囲気、仕事への取り組みを味わい、その後も国外での就労を希望し、転職・転職後他社で再度赴任する。

上記のように、この10-15年でご帰国後に転職をされる方が増えております。それは会社側としては赴任時の投資、経費額が無駄に終わる結果とも言えます。
『日本本社で海外に精通しない経営/日本国内のみを重要視している経営陣に嫌気が差してしまった。』、『海外で身につけた国際スキルを評価されず、“生意気になった”と思われてしまった。』などご帰国された方々との面談で其のようなお話を伺うので、そんな背景があるようです。
また並行して、転職/再度米国に赴任、永住権を取得してくれる会社の紹介、そんな希望者が増えています。しかし実際は、解雇を避け、先々の安定の選択をせざるを得ず、我慢して本社で就労を続ける方が大半です。

現在企業の赴任で米国に滞在されている方々の平均年齢は30代あるいは管理を任されていらっしゃる40代の方々です。米国現地と日本の狭間で、やりがいを感じ、充実した日々を送っていらっしゃる方もあれば、やりがいの無さ、プレッシャー、ギャップ、不安など、様々な思いで日々過期している方もいらっしゃいます。
その様に現在米国でご赴任・あるいは就労をされている日系人の方は、米国人、米国外の方を含め、先々10~20年間(=50歳程度までが米国では会社勤め退職期)真剣に付き合える社外人脈を作ることをお勧めいたします。それは数名程度で十分、大人数の必要はありません。
将来縁があれば、其の方々に誘われる、一緒に会社を興す、引き抜くなどの人事権が伴うのは日本では45~60歳の間です。
帰国後、満足した仕事に従事されていたり、日本の外資系で成功されている方々はその様に真剣に信頼関係で付き合える人脈を大切にされている、あるいは持っていらっしゃるのは鮮明です。
その様な巡り合いは、現在日本を離れた土地生活している我々のまたこのエリアの強みといえるでしょう。

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