駐在員の給料 vs. 現地の所得水準

American Institute for Economic ResearchのCOLA指標は米国における毎日の生活物価水準を頻度等で計算し、物価を算出。2006年が100とすると2017年度は120.40。この10年で約20%の物価が上がった計算となる。中でも目立つのが食品、洋服、光熱費の上昇。この計算はあくまでも全米平均の為、主要都市、ベイエリアのみ、また住宅の指数を加味するとその差は激しい。
このベイエリア・シリコンバレーでの赴任者相場 / 2ベッドルーム賃貸アパート(ご夫婦 or ご夫婦 + お子様)=30代世代の家賃は、2006年 – $1,968/月に対し、2017年 – $3,650と約1.8倍となる。賃貸の家賃額は月収の1/3であることが目安なので、2006年の年収$70,848から$131,400まで上がっていなくてはならない市場となる。
その背景にはスタンフォードやUC Berkeley卒などで優秀なIT技術者、MBA幹部候補採用者の年収はまさに年収$150,000~$250,000が相場ということがある
日系企業は赴任者(夫婦)を1名赴任させて1名支店を維持する年間コストは2007年の平均$148,440から2017年には$266,346まで上昇(JCAデータ)。
利益で$266,346を算出する為には、約$1mの売り上げ、利益率27%の事業に成長させている必要がある。月に約$85,000の売り上げとなる。
好調なラーメン店、ITコンサル事業、貿易事業などでは然程難しい領域ではないのではないか?

 

この10年で

● 全米の生活物価は20%上昇(住宅-除)

<全米平均一軒家価格(中央値)>

2007年 約$230,000

2017年   $225,000  ⇩下落( – 3%)

< シリコンバレー >

  1軒家 価格

2007年 約$738,500

2017年  $1,385,000 ⇧上昇(1.8倍)

2ベッドルームアパート家賃(赴任者相場)

2007年 約 $1,968

2017年    $3,650  ⇧上昇(1.8倍)

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